コンサルは意味ないって本当？依頼するメリット・デメリットは？

タダ子

コンサルは意味ないって本当？

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顧客からの相談に乗り、アドバイスや助言をする仕事にコンサル（コンサルタント）があります。

企業の現状分析や経営上の課題などについて的確な指導をしてくれる存在です。

ところが、このコンサルが意味ないという声があるのです。

本当でしょうか。依頼しても役に立たないのでしょうか。

今回は、この辺の問題を掘り下げてみます。

コンサル（コンサルタント）とは？

コンサル（コンサルタント）の語源は「consult（相談する）」にあります。

つまり、顧客が様々な問題について相談し、コンサル側でその課題を見つけ、解決策を提示していきます。

コンサルは商品やサービスを売る仕事ではなく、コンサルティングの役割を果たすことで対価を得るのです。

また、解決策を呈するだけでなく、実行支援が業務に含まれる場合があります。

コンサルが提供するサービスについて

コンサルと言ってもいくつかの種類があり、それぞれサービス内容が異なります、

例を挙げてみましょう。

コンサルに依頼するメリット・デメリットは？

コンサルに依頼するメリットは？

記事のテーマである「コンサルが意味がないのか」を考える前に、その依頼メリットを確認しておきましょう。

専門性の高い助言を得られる

コンサルは特定の分野において深い専門性のある知見を所有しています。

自社が持てないような知識や情報、ノウハウも保有しているものです。

そのため、自社の所有する知識＋コンサルの知見で、様々な問題の解決も図りやすくなります。

客観的な分析をしてくれる

コンサルが得意とするのが客観的な分析です。

自社内で課題などを分析するときには、往々にして主観的な視点が混ざってしまうものですが、コンサルは第三者的な立場からの分析をしてくれます。

客観的な分析が客観的な評価に繋がり、自分たちだけでは気づかなかったことに気づくこともあるでしょうし、新たな視点が得られることもあります。

見落としていた重要なポイントなどが見つかることもあり、今後の戦略展開に大いに役立つこともあるでしょう。

潜在的な課題が見つかるかも

コンサルに相談することで、顕在的な課題だけでなく、潜在的な課題が見つかることもあります。

自社内では忘れ去られていた問題、誰も注目していなかったポイントなどをコンサルが指摘してくれることもあります。

そうなれば、新たな課題に対する解決策を見いだしやすくもなるでしょう。

素早く課題が解決するかも

コンサルに相談することで、企業が抱えていた課題が素早く解決することもあります。

コンサルは専門知識やノウハウを持った課題解決のプロ。

自社内だけで課題解決を図るよりも、効率的な道筋を示してくれることがあります。

リソース負担が軽くなる

企業が抱える課題を解決しようとすると、調査・情報収集・解決策の検討など様々な業務が発生します。

その業務に応じて、リソースも割かなければいけません。

その点、コンサルに依頼すると、課題解決のためのプロセスを大きく任せることも可能です。

自社内でリソースを割く手間が軽減するということであり、課題解決もしやすくなります。

コンサルは意味ない！そのデメリットは？

コンサルに依頼するメリットを紹介しましたが、その一方で、「意味がない」という意見もあります。

どうしてそのような意見があるのでしょうか。大きなデメリットでもあるのでしょうか。

この辺を探ってみましょう。

現場を知らないコンサルがいるため

「コンサルが意味がない」と言われる理由として、まず挙げられるのが現場を知らないコンサルがいることです。

担当分野であっても、実務経験がなく、どのように業務が行われているのか知識がないというケースもあります。

そうなると、ありきたりの一般的なアドバイスしかできませんから、企業側にはあまり役に立たないでしょう。

そのようなコンサルに対してしまうと、「意味ない」と嘆くことにもなります。

机上の空論に見えることがあるため

コンサルが示してくれるアドバイスや助言が机上の空論に思えることもあります。

机の上の理論としては理解できるのだが、実際の場面には適用できないなどのケースです。

これではコンサルに相談する意味がありませんね。

コンサルに相談したら、実際に活用できるアドバイスや助言をしてもらわないと困ります。

役立たすの意見などを振られても、経営に活かせません。

明確な効果が得られないため

コンサルに相談したら、経営改善、コスト削減、業績向上などの効果が得られる場合もありますが、そうなると保証されているわけではありません。

目に見えた効果が全く見られないこともあります。それでは、依頼しても「意味がない」と感じられるものです。

コンサルに依頼する際は、お金も時間も掛かるので、効果が出ないと困ります。

しかし、そのような効果が得られないと、「何のためにコンサルに依頼したのだろう」と嘆くことにもなるでしょう。

実行サポートまでには至らなかったため

コンサルの役割は企業が抱える課題を解決するためのアドバイスや助言を行うことです。

しかし、アドバイスや助言だけでは、実際に解決策を実行できないこともあります。

そこで、コンサルによっては解決策の実行サポートまで行うことがあります。

ところが、契約期間などの関係から、アドバイスと助言だけで終わってしまうこともあるのです。

実行サポートが得られないということです。これではもらったアドバイスや助言の実行までに至らないことがあります。

そうなると、「依頼した意味がない」ということになるでしょう。

依存リスクのため

様々な経営課題を抱えた企業では、コンサルに相談し、解決を図ろうとする場合もあるでしょう。

それは悪いことではありませんが、あまり依存しすぎるのは考え物です。

依存しすぎたために、社内で課題を自発的に解決する力が弱ってしまうことがあります。

企業の課題を解決するのはあくまでも社内スタッフの責務です。

コンサルはアドバイスやサポートはしますが、課題解決の責任者ではありません。

そのため、あまりコンサルに依存しすぎると、社内解決能力がそがれてしまい、それでは「意味がない」ということにもなるでしょう。

依頼費用が高めなため

コンサルへの依頼費用は契約内容によっても変わりますが、決して安い金額ではありません。

その高い費用を支払って、効果があまりないということになれば、「意味がなかったかな」と思うことにもなります。

意味がないだけでなく、「かなり損をしてしまったな」と言うことにもなるでしょう。

「コンサルが意味がない」と言われないために努力すべきこと

「コンサルが意味がない」と言われる理由を挙げてみましたが、そう言われるまま、黙って引っ込んでいるわけにも行かないでしょう。

そこでここからは、「コンサルは意味がない」といわれないために、コンサル自身何をするべきなのかを考えてみましょう。

現場に密着する

現場に関する知識がないコンサルでは、企業側から「意味がない」と言われてしまうので、なるべく現場に密着するようにしましょう。

現場情報を集め、ときには企業訪問もし、実践的な知識を蓄えた上で企業にアドバイスや助言をすれば、役に立ってもらえるでしょう。

成果を見える化する

コンサルに相談する経営者は成果が出るように願っています。

そこで、コンサル側でも成果を見える化してみましょう。

定量的な成果指標を設定し、改善効果を具体的に示めすことで、企業側も納得してくれます。

これで「意味がない」ということもなくなるでしょう。

長期的な提案もする

コンサルに相談する経営者は成果を焦っている場合もあります。

その要望に対して短期的な目標を提示することも大事ですが、長期的な視点に立った提案もしていきたいところ。

長短両面に立ったアドバイスや助言で、企業業績のアップも図りやすくなります。

そうなれば、企業経営者も「意味がなかった」とは言わずに、「相談して良かった」と言ってくれるでしょう。

顧客の自立を促す

コンサルに依頼する経営者に自立も促すようにサポートする必要があります。

コンサル頼み、コンサル依存症というのでは、課題解決も思うように進みません。

そのため、コンサル側で顧客が自立できるような指導をしていくことが大事。

そのような指導を受けられれば、顧客も満足してくれるでしょう。

意味がないコンサルに出くわさないためにするべきこと

コンサルに依頼して、「意味がない」とは言いたくないですよね。

そこで、どうすれば、意味がないコンサルに出くわさなくて済むのか、コンサルの選び方を解説しましょう。

専門分野・得意分野を確認する

一口にコンサルと言っても、皆専門分野・得意分野が異なります。

その専門分野と得意分野を確認してから、選んでみましょう。

もしこの確認が充分にできないと、自社の要望にマッチするコンサルに依頼できないことがあります。

それでは、「意味がない」ということになってしまいます。

必ず自社の扱っている分野とコンサルの専門分野・得意分野を照合させてください。

経歴と実績を見る

コンサルの経歴と実績も選ぶ上でのチェック事項です。

どのような経歴を経て現職に至っているのか、これまでのコンサル業務でどのようなことをしてきたのか、確認しないといけません。

特に自社の分野と関連が深い分野での経歴や実績が豊富なら◎

そのようなコンサルなら、安心して依頼しやすく、「意味がない」というケースも少なくなるでしょう

依頼費用をチェック

コンサルに依頼して、「意味がない」「損をした」ということになるかどうかを決める要素の一つが依頼費用です。

依頼費用と成果のバランスが取れていれば、「意味がない」ということもありません。

依頼費用というと、安ければ安いほどいいように思うかもしれませんが、サービスの質との兼ね合いがあります。

サービスの質が良くなれば、依頼費用も高くなります。

依頼費用を安く抑えたいというのが本音でしょうが、サービスの質が劣れば意味がありません。

そのため、費用対効果も考えながら、コンサル選びをする必要があります。

保有資格を確認する

コンサルの仕事自体は、資格を取得していなくてもできます。

ただ、専門的な知見やノウハウのアドバイスを受けようと思ったら、資格取得者の方が頼りになるのは確かです。

経営士や中小企業診断士などの資格です。

このような資格をコンサルが所有しているかで、選ぶ際の判断材料にしてもいいでしょう。

口コミをチェックする

コンサルの口コミがあるのなら、チェックしておきましょう。

利用した人の口コミがいいということは、それだけ質のいいサービスを提供している証拠とも言えます。

口コミが悪いコンサルは、どこか問題があるのでしょう。

口コミがすべてではありませんが、利用するにあたって重要な参考情報になるのは確かです。

フィーリング

少し曖昧なポイントのように思えるかもしれませんが、コンサルと会ったときのフィーリングも大事な要素です。

フィーリングがぴったり合った、相性が良さそうという感覚を抱ければ、そのまま契約しても良さそうです。

もちろん、他の要素も検討する必要がありますが、フィーリングがしっくりこないのなら、契約を見合わせた方がいい場合もあります。

「意味がない」と言わせないおすすめコンサル会社

コンサルに相談する人は、「意味がない」などとはいいたくないもの。

そこで、そんなことを言わせないおすすめコンサル会社をいくつか紹介しましょう。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

マッキンゼー・アンド・カンパニーはアメリカ合衆国に本社を置く大手コンサル会社で、世界に9,000人以上のコンサルを配しています。

日本でも人気のコンサル会社で、東京大学や京都大学卒業生の就職先としても注目されています。

そのコンサルの実力は折り紙付き。

グローバルの専⁠門知⁠識とロ⁠ー⁠カ⁠ルの深い知⁠見を組み合わせ、多角的視点に立ったアドバイス・サポートをしてくれます。

アクセンチュア

アクセンチュアはアイルランドの首都ダブリンに本社を構えるコンサル会社です。

アクセンチュアには、様々なコンサル部門があります。

• 戦略コンサルティング
• 業界コンサルティング
• 企業部門コンサルティング
• AI（人工知能）など

いずれの部門に所属するコンサルも超優秀。

企業の経営に関する課題を特定し、効率的な経営戦略を構築し、ビジネス成長を促進してくれます。

これなら、「意味がない」ということはないでしょう。

日本M&Aセンター

日本M&AセンターはM&Aの仲介会社で、事前コンサルにも力を入れています。

事前コンサルでは、次のようなことを実施しています。

• 事業承継診断：事業承継を成長の機会にする。次は親族か従業員かM&Aか
• 成長戦略コンサルティング：市場縮小・競争激化の時代を勝ち抜き、さらなる成長を実現するために
• 株価算定：M&A市場における自社の価値を確認

この事前コンサルの結果を元に、M&A戦略立案、マッチングへと進んでいきます。

野村総合研究所

野村総合研究所はIT・コンサル会社で、様々な事業を展開しています。

同社のコンサルの特徴を挙げてみましょう。

• 豊富な経験を持つ各分野の専門家が戦略策定
• 顧客固有の課題を十分に理解した上で、意思決定をする
• 経験に裏打ちされた確かで実効性のある施策策定

野村総合研究所の扱うコンサル業種・サービスも幅広く、テーマもいろいろ。

様々な課題解決に向けてしっかりサポートしてくれますから。「意味がない」なんて言わせません。

三菱総合研究所

三菱総合研究所は大手シンクタンク、システム会社で、コンサル業務も行っています。

いくつか部門があるので、紹介しましょう。

• 経営コンサルティング：総合シンクタンクとしての知を活用し、企業や事業の成長、マネジメント変革、イノベーションなどの戦略策定から実行までをトータルサポート
• 機能・業務コンサルティング：業務の全体像を把握し、課題の整理、解決策の立案、実施計画の策定などを行い、業務改革を実現
• システムコンサルティング：深いIT・新技術への理解をベースにシステムグランドデザインや業務高度化支援を実施
• 組織・人事戦略コンサルティング：組織構造、制度・ルール、人材・スキル、組織風土を整理・最適化し、組織パフォーマンスを向上させる
• 技術・研究開発・知財コンサルティング：企業の技術力分析、研究開発戦略の立案、先端技術による新事業開発、特許分析、知財戦略の構築、知財の経済価値分析など幅広く支援

この中には、貴社のビジネス課題にマッチする部門もきっとあることでしょう。

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