
予約システムのクラス図って何?

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クラス図は構成や処理の流れを図式化したもので、全体像を把握するのに利用できます。
今回は、そんな予約システムのクラス図について解説しましょう。
クラス図とは?
出典:UMLのクラス図とは?書き方の基本を初心者にもわかりやすく解説
まずは、クラス図について説明します。
クラス図は簡単に言うと、システムの構造、関連性を視覚的に表現する図です。
クラス図のクラスにはデータ処理情報が示され、クラスがいくつか並んで、それぞれのクラスの関連性が表現されています。
クラス図は文字ベースの仕様書の足りないところを補ってくれます。文字ベースだけの仕様書だと読むのも作るもの大変です。
システムの抜け漏れがあったときも気づきにくいです。クラス図ならそのようなデメリットを解消してくれます。
クラス図のメリット
クラス図のメリットを見てみましょう。
▼視覚的に表現され、概要をつかみやすい
クラス図は視覚的に表現されているので、システムの全体像や概要が把握しやすくなっています。
一目見ただけで、どのような構造になっているか、各クラスの関連がどうなっているのかがつかめます。
複雑な構造のシステムでも、クラス図なら分かりやすく図式化することが可能。システムに特有な機能もグラフィカルに表現できます。
元々クラス図は非技術者とのコミュニケーションを図るために考えられた図式なので、専門の技術がない人とも共有しやすくなっています。
▼クラス図を使って、別のUML図を作成し、詳細を確かめやすくなる
クラス図はUML(統一モデリング言語)の手法の1つです。UMLとは、構造や使用を図式化するときの表記法を定めた言語です。
クラス図を使うと、設計用のUML図、処理の流れ確認用のUML図が作成でき、詳細な図式を構築できます。
▼クライアントにシステムの全体像を説明しやすい
システムの全体像を文字だけで説明するのは難しいです。
クライアントに説明するときは、図式を使って説明した方が分かりやすくなるでしょう。
そこで活用できるのがクラス図です。システムの複雑な構成もクラス図で視覚的に表現すれば、クライアントの理解も深まるでしょう。
予約システムのクラス図の書き方
クラス図のメリットが分かったら、自分でも書いてみたくなるでしょうが、その書き方を解説しましょう。
特に予約システムの場合のクラス図の書き方を見てみます。
クラス名
クラス図を書く場合は、まず上段にクラス名を入れます。例えば、ホテル予約システムの場合は、こんなクラス名が考えられます。
- 予約画面
- 予約管理
- 宿泊
- 宿泊プラン
- 宿泊明細
- 顧客
- 担当者
- 客室タイプ
- 客室
- 食事タイプ
- 残室管理
洗い出せるクラスはすべて洗い出し、クラス図の上段に記入します。
属性
クラス名の記入が済んだら、今度は属性です。
クラスが「宿泊」だとすると、属性はこうなるでしょう。
- 予約番号
- 宿泊開始日
- 宿泊数
- 宿泊客室数
- 宿泊人数
- 到着時刻など
型
クラス図を作成するときは、属性の右横に型を記入します。具体的には、「数値」や「文字列」のように簡単に記したり、プログラミングに使用する型を記述したりすることもあります。
操作
属性の下には、操作が入ります。クラスが「予約管理」だとすると、次のような操作の例があります。
- 宿泊プラン候補取得
- 宿泊開始日チェック
- 予約済み客室番号取得
- 空室客室情報取得
- 宿泊客室数チェック
- 宿泊人数チェック
- 宿泊プラン料金算出
- 宿泊金額情報取得
- 宿泊金額算出
関連性を線で表す
各クラスの関連性を線で表します。線の端にはクラス間の役割を文字列で表示してみましょう。クラスとクラスの関連の多重度の範囲は,x..yで表します。
可視性
今度は、予約システムにアクセスできる範囲を決めます。システムにアクセスできる範囲を示すことを「可視性」と呼びます。
「可視性」は次のようなマークで表されます。
「+」:すべてのクラスからアクセス可能
「-」:自クラスのみアクセス可能
「#」:自クラスおよび継承されているクラスからアクセス可能
「~」:同一パッケージ内のクラスからアクセス可能
クラス図で使われる用語について
クラス図では特有の用語が使われるので、その意味を解説しましょう。
おすすめクラス図作成ツール
ここまでクラス図の作成方法などを見てみましたが、実際に作成する場合は、ツールを使うのがおすすめです。そこで予約システムのクラス図を作成しやすいツールをご紹介しましょう。
1.creately
「creately」はシステム構造を示すクラス図の作成に適したツールです。シンプルなドラッグ&ドロップ操作で、システムの相互作用を可視化できるようになっています。
クラス図のテンプレートもいろいろ用意されています。予約管理で使えそうなテンプレートもありそうです。
リアルタイムコラボレーション機能付き。この機能では、ライブビデオ会議とリアルタイムマウストラッキングを使って、社員同士が一緒にクラス図を計画・議論・設計できるようになっています。
2.Cacoo
「Cacoo」は豊富なテンプレートとシンプルなUIが特徴のオンライン作図ツールです。テンプレートの種類は100以上で、予約システムに利用できるものもあります。
インターフェースはシンプルで使いやすく、特別なスキルがなくても誰でも素早く簡単にクラス図が作成できます。
シートサイズは自由。一般的なディスプレイサイズから用紙サイズ、はがきサイズなど好きなように選べて、画面共有/印刷に適した資料の作成ができます。
様々なツール連携ができるのも「Cacoo」です。GoogleドライブやMicrosoft OneDrive、Boxでの管理やGoogleドキュメントへの図の挿入、TypetalkやSlack、Microsoft Teamsへの通知連携なども可能。ツール連携により、業務が効率化します。
3.astah* UML
「astah* UML」は国産UMLモデリングツールです。UMLに特化しているので、Excelやお絵かきツールよりも簡単にクラス図を書けます。オブジェクト図、パッケージ図、ロバストネス図も、クラス図を利用して描画できます。
インポートしたパッケージなどからクラス図の自動作成も可能です。自動作成オプションは3種類あります。
- 概略:属性/操作を表示せずに図を作成
- 詳細:属性/操作を表示して図を作成
- サブパッケージを展開:配下のパッケージ内のモデルを表示して図を作成
既存のソースコードを読み込んで、クラス図を作成することもできます。次のようなソースコードが対象です。
- Java
- C#
- C++
- PHP
- Objective-Cなど上記以外言語のソースコード
4.Miro
クラス図作成に必要な作業を1つのツールで完結できるのが「Miro」です。Miroボードにはクラス図作成に役立つ記号がすべて揃っています。そのため、すぐにクラス図作成ができます。
システムの計画や共有も簡単です。チームでの開発プロセスに活用できます。
「Miro」では1つのボードでクラス図の作成とアプリとの連携もでき、タスク完了に要する時間の短縮化や作業フローの効率化も実現できます。
5.EdrawMax
「EdrawMax」では、内蔵のUMLクラス図記号とテンプレートを使って、見た目のいいプロ並みのクラス図を作成できます。汎用性の高いテンプレートには予約システム用のものもあります。
作成は簡単で短時間で完了。ドラッグ&ドロップ操作などを行いながら、必要なコンポーネントを置くことができます。
クラス図を作成したら、PDF、JPG、その他のフォーマットでエクスポートしてみましょう。エクスポートすれば、友人、同僚、チームメイトと共有できるようになります。
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