サロンのポイントカードの還元率はどのくらいに設定すればいい?

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タダ子

サロンのポイントカードの還元率はどのくらいに設定すればいい?


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任せて!予約システム/ポイントシステムの「タダリザーブ」が解説するよ!

サロンでポイントカードを発行する場合、悩むのが還元率を何パーセントに設定すればいいかです。

ポイント還元率を高くすると、お客さまのモチベーションは上がりますが、サロン側の利益率が下がってしまいます。

かといって、あまり低いポイント還元率にしてしまうと、お客さまが満足してくれません。

その辺の案配が難しいところですが、今回はサロンでポイント還元率をどのように設定すればいいのかを様々な観点から考えてみましょう。

ポイントカードがお客さまに与える心理的な影響

ポイントカードの還元率を見る前に、サロンがポイントカードを導入・発行することで、お客さまの心にどんな影響があるのかを考えてみましょう。

ポイントカードが導入・発行されるということは、お客さまがサービスを利用したときに代金の一部がポイントとして還元されるということです。

そのポイントは、次回の施術分に回せたり、物品購入に使えたりします。

ポイントの種類によっては、そのほかの様々な使い方ができる場合もあるでしょう。

これはお客さまにとってはお得なことなので、率直に嬉しいものです。

代金の一部とはいえ、還元されて使えるということでありがたいなと思い、またサロンを利用してみようという気にもなるでしょう。

サロンが導入・発行するポイントカードで、お客さまの店舗利用の意向が高まるのです。

 

サロンのポイント還元率をどのように設定したらいい?

サロンがポイントカードを発行することで、お客様の満足度は上昇しますが、その満足度に大きく関わってくるのがポイント還元率のパーセントです。

パーセントが高ければ、たくさんポイントが付与されて、使い道も増え、お客さまはさらに満足します。

しかし、たくさんポイントを付与すれば、サロン側の負担にもなるので、経営を圧迫することにもなりかねません。

したがって、お客さまに満足していただきながら、サロンの運営に悪影響が出ないポイント還元率を設定することが大事になってきますが、それにはどうすべきかを考えてみましょう。

 

お客さまが達成しにくい回数設定はしない

サロンが発行するポイントカードで、お客さまに特典を与える場合、達成が簡単にはできない回数設定をしてはいけません。

例えば、<1ヶ月で30回来店したら、○%割引します>という設定だとすると、お客さまも<1ヶ月で30回、無理だよ!>という気持ちになり、気が遠くなってしまいます。

ポイント還元率が多少高くても、これでは利用意欲がそがれます。

そのため、せいぜい<1ヶ月に10回来店につきいくら割引>という程度に抑えておきたいところ。

お客さまの視点に立って、これくらいならお店を訪れることができそうだという設定にしておいて、特典なり割引などを提供できるようにしておけば、お客さまもポイントカードを利用しやすくなります。

 

ランク付け制度を導入する

ポイントカードのポイント還元率を一律のパーセントに設定しているサロンもあるでしょうが、ランク付け制度を導入してみてはいかがでしょうか。

来店頻度の高いお客さま、メニュー利用代金や物品購入代金が高いお客さまには高いランクを与えて、ポイント還元率を上げてみるのです。

お客さまの全体のポイント還元率を上げるとなると、お店側の負担が大きくなります。

特に利用頻度の少ないお客さまに高ポイントを付与するのは二の足を踏む部分。

そこでポイントカードのランク付けを行い、優良顧客にふさわしいランクを授けて、高還元率を提供してみましょう。

これなら、ポイント高還元によるサロン側の負担が生じても、売上そのものが伸びているので、最終的に大きな利益を生み出すでしょう。

 

提供するサービス内容と原価率、人件費を計算する

サロンのポイントカードの還元率パーセントを設定する場合、提供するサービス内容と原価率、人件費などをまず計算しましょう。

適切なポイント還元率にするには、サロン運営にかかる費用をしっかり確認してからにしないといけません。

お客さまに喜んでもらいたいという気持ちは分かりますが、サロンにも事情があります。

大盤振る舞いをして、負担が大きくなるようなことになってはいけませんから、現状の財政上の課題をよく考えてから、ポイント還元率を設定しましょう。

 

一定期間だけ還元率をUPしてみる

ポイントカードの還元率パーセントを上げれば、お客さまは喜びますが、サロン側にとっては大変です。

ポイント付与分は収入になりませんから、損失を生むことがあります。

そのため、あまりポイント還元率を上げるわけにも行かないでしょう。

ただ、お客さまには少しでも満足していただきたいという気持ちもあるはず。

そこで、一定期間だけに限って、ポイント還元率をUPしてみてはいかがでしょうか。

キャンペーン期間を設けたり、お誕生月特典を提供したりして、特別の期間だけでポイント還元率UPということなら、サロン側の負担も大きくなりすぎることはありません。

 

アプリ利用の還元率を上げてみる

サロンが発行するポイントカードというと、以前は紙やプラスチック形式のポイントカードが主流でしたが、最近のスマホの普及を受けて、アプリ形式のポイントカードも広まりました。

アプリ形式のポイントカードはお客さまにとってもサロン側にとっても便利。

ポイント管理もしやすいですし、ポイントの利用もしやすいです。

サロン側としては、顧客情報の管理がカンタンになります。

それだけに、できるだけアプリ形式のポイントカードをお客さまに使っていただきたいでしょうから、アプリ形式のポイント還元率をUPさせることもできます。

あるいは、キャンペーン期間にアプリ形式のポイント還元率を上げるとか。

これでアプリ形式のポイントカード利用を促せるでしょう。

 

共通ポイントを導入してみる

サロンで導入するポイントカードの還元率パーセントをどうするか、悩みどころですが、店舗独自のポイントカードではなく、共通ポイントカードを導入するのも1つの方法です。

Pontaポイントカード、dポイントカード、楽天ポイントカードなどです。

共通ポイントの場合、ポイント還元率パーセント自体は決められているので、サロン側であれこれ悩む必要はありません。

決められた通りにお客さまにポイントを付与するだけです。

共通ポイントには次のような様々なメリットもあります。

  • ポイント運営事業者がポイント分の補填をしてくれる
  • 店舗独自の割引キャンペーンなどを打たなくても済むようになる
  • お客様の間での人気が高い

店舗独自のポイントカードの場合、お客さまにポイントを付与すると、その分の儲けは減ります。

仮にお客さまがどんどんポイントを貯めて、2,000ポイントになったとしましょう。

その2,000ポイントをサロンのサービス利用に使うと、サロン側には2,000円分の利益が入ってきません。

かなり損をしたように感じられます。

一方、共通ポイントの場合は、お客さまに付与したポイント分を運営事業者が還元してくれるので、損にはなりません。

共通ポイントに加盟する初期費用や月額料金は掛かりますが、ことポイント付与という点では、お得な制度になっています。

次は、割引キャンペーンを打たなくて済むようになること。

割引キャンペーンはお客さまを呼び込むのに有効な手段ですが、サロン側にとって負担にもなりやすいです。

ポイント付与に連動して行う割引キャンペーンで経営に悪影響が出る場合もありますが、共通ポイントの導入をすれば、そのようなことを考える必要がなくなります。

さらに、便利な共通ポイントは、様々な店舗やサービスで使えるとあって、お客さまからの人気が高い制度です。

店舗独自のポイントカードでは、そのサロンかグループサロンでしか使えませんが、共通ポイントカードなら利用先は非常に多くなっています。

それだけに、お客様の利用意向も高いです。

店舗独自のポイントカードだと、ポイント還元率の設定など考えるべきこと、するべきことも多くなりますが、共通ポイントなら、運営業者のサポートを受けながら導入自体しやすいです。

 

サロンのポイントカード還元率の平均値

様々なサロンがポイントカードを導入していますが、そのカードのポイント還元率パーセントをどの程度に設定しているでしょうか。

なかなか難しいところではありますが、自サロンのポイントカードの還元率を決める際に他のサロンの数値も参考にしたいところでしょう

そこで、ポイント還元率平均値を確認してみましょう。

 

具体的なデータはないが…

サロンのポイントカードの還元率パーセントについて調査をしましたが、具体的なデータはありませんでした。

全てのサイトや情報を調べたわけではありませんが、<サロン ポイントカード 還元率 平均値>というキーワードで検索しても、具体的なデータを示したサイトには行き当たりません。

ただ、あるサイトによると、5~10パーセント程度ではないかとのこと。

仮にサロンで2,000円の施術を10回受けて、20,000円分消費したとすると、10パーセントの還元率で2,000円分のポイントをもらえる計算になります。

金額でポイント付与しているところもあれば、回数でポイントプレゼントとしているところもありますが、大体の目安はこのくらいでしょう。

 

共通ポイントの還元率

サロンで共通ポイントを導入した場合のポイント還元率パーセントも確認しておきましょう。

ポイントカード名ポイント還元率パーセント
楽天ポイントカード0.5~1パーセント(100円につき1ポイント、ないしは200円につき1ポイント)
Pontaポイントカード0.5~1パーセント(100円につき1ポイント、ないしは200円につき1ポイント)
dポイントカード1パーセント(100円につき1ポイント)・お店によっても変わる
Vポイントカード0.5パーセント
WAONポイントカード0.5パーセント(200円につき1ポイント)

 

ポイントカードの還元率を上げられないなら、どうすればいい

サロンが独自に発行するポイントカードの還元率パーセントを上げたくても上げられない場合もあります。

そうなると、お客さまが離れてしまうのではないかと不安にもなるでしょうが、そのようなときでも心配しなくてダイジョウブ。

ポイント還元率が上げられなくても他の方法で補うことができるのです。

その方法をご案内しましょう。

 

ポイントの利用先を増やす

サロンでポイントカードを作ったお客さまはポイントが貯まることを楽しみにしていますが、そのポイントの利用先・交換先が多いと、楽しみがさらに増します。

仮にポイント還元率パーセントがそれほど高くなくても、少しずつでもポイントを貯めて、あれこれ使い道を考えることになれば、ウキウキもします。

そのため、ポイント還元率を上げられないサロンでも、お客さまの気持ちを考えて、ポイントの利用先・交換先の選択肢を多くしたいところです。

 

お客さまが管理しやすいように配慮する

サロンがポイントカードの還元率パーセントを上げられない場合でも、お客さまが管理しやすい形で発行できるようにしておきましょう。

管理しやすいポイントカードなら、ポイントが少しずつしか貯まらなくても、ずっと使い続けてくれます。

ポイントカードの管理のしやすさはお客さまによっても変わります。

紙やプラスチックカードの方が管理しやすいという方もいれば、アプリ形式の方が管理しやすいという方もいます。

スマホを持っているか、財布に入るカード枚数はどれくらいか、年齢層などによってもポイントカードの管理のしやすさは変わります。

そのため1人1人のお客さまの都合を伺って、一番適したポイントカードを発行するようにしてください。

 

アイテムとの交換もおすすめ

サロンで発行するポイントカードの使い道で多いのが、次回以降のサービス利用に回すことです。

サービス代金の一部に充当し、支払う金額を少なくしたいというお客さまがいます。

それも1つのあり方ですが、サロンと言えば、様々なアイテムの物販をすることもあります。

ヘアサロンであれば、シャンプーやトリートメント、カラー剤などを販売することもあるでしょう。

それなら、そのアイテムの代金として、ポイントを使えるようにしておくのもおすすめです。

アイテム代が安くなれば、お客さまの購入意欲も高まり、リピート購入してくれるようにもなるでしょう。

すでに述べたようにポイント還元率パーセントを高くできなくても、ポイントの交換先を工夫することで、お客様の満足度も向上します。

 

お客さまの要望をヒアリングしてみる

サロンのポイントカードを使うお客さまの要望をヒアリングするのもいいことです。

<ポイント還元率についてはご要望にそえませんが、他のことで希望があれば何なりとお申し出ください>と但し書きを付けて、アンケートを取るという方法もあります。

アンケートの結果を見ると、お客さまがポイントカードにどのようなことを望み、何をしてほしいのかが把握できます。

その内容が可能なことなら、実行してみて、さらにポイントカードの利便性を増すことができるでしょう。

これでポイント還元率を上げなくても、ポイントカードのサービス拡充が図れます。

 

ポイントカードの還元率を決める際の注意点

サロンのポイントカードの還元率パーセントを決める際には注意点があります。

どのような注意点か、これまでの説明と重なる部分もありますが、よく確認して、適切な設定をしましょう。

 

絶対に無理な設定はダメ!

サロンとしてはお客さまに喜んでいただきたい気持ちでいっぱいでしょうが、だからといってポイントカードの還元率パーセントを上げすぎるのは絶対にダメ!

無理な設定はサロンの命取りにもなりかねません。

ポイントカードの還元率パーセントが高すぎるために、経営が苦しくなるというのは本末転倒です。

ポイントカードはお客さまだけでなく、お店にも利益をもたらすために発行しているのですから、お店の利益に反するような還元率を設定するべきではありません。

 

無理なキャンペーンも打たない!

ポイントカードを利用するお客さまのために、キャンペーンを打つこともあるでしょうが、ここでも無理をしてはいけません。

サロンにとって適切なポイント還元率パーセントを設定していても、キャンペーンを大盤振る舞いしすぎると、これもかなりの負担になることがあります。

ポイントカード関連のキャンペーンを提供することはサロンの人気を確保する上で有効な施策ではありますが、可能な限りで行わないといけません。

できないことはしないことです。

 

検証をしよう!

現状のポイントカードの還元率パーセントでどの程度の成果が上がっているのか検証もしてみましょう。

次のようなデータが得られれば、検証もしやすくなります。

  • お客さまの来店頻度
  • お客さまのサービス利用状況と利用代金
  • お客さまの商品購入状況と購入代金
  • お客さまがサービス利用や商品購入でどれくらいのポイントを貯め、使っているか

これらのデータを元に、ポイントカードの還元率が適切かどうかを考え、今後の方針を決めましょう。

 

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堀田 直義

堀田 直義

株式会社じむやの代表取締役。ドライヘッドスパ専門店ヘッドミント25店舗展開。X(旧Twitter)で「堀田直義」で検索!

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