マッサージが痛いのは凝っている証拠？痛い方が効果があると言われる理由と和らげる方法も紹介

タダ子

マッサージが痛いのは凝っている証拠なの？

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マッサージ療法士やセラピストのマッサージの施術を受けるのは、筋肉のコリや疲労、痛みなどが改善するからと思ってのことでしょう。

確かにマッサージにはそのような効果を期待できます。

ところが、マッサージの施術中、あるいは施術後に痛いと感じる方もいるとか。

なぜでしょうか？痛い方が効果があるのでしょうか？

今回は、マッサージが痛いと感じる理由を分析しながら、そのようなときの対処法も考えてみましょう。

なぜマッサージが痛いと感じるの？

なぜマッサージが痛いと感じるのでしょうか？

本来は筋肉の痛みを解消するための施術のはずですが、施術が痛いと感じる人もいるのですね。

その理由を分析してみましょう。

体の内部の状態による痛み

体の内部の状態によって、マッサージが痛いと感じられることがあります。

どのような場合か、以下で取り上げてみましょう。

▶筋肉の「こり」や「硬結」

長時間の同じ姿勢や運動不足、ストレスなどで筋肉が硬くなり、血行が悪くなっている状態です。

硬くなった筋肉が末梢神経を圧迫しているため、マッサージの圧が加わると痛みを感じやすくなります。

これは、痛みの原因の最も代表的なものです。

痛みの種類としては、押されることによる「鈍い痛み」や「鋭い痛み」があります。

▶老廃物・疲労物質の滞留

疲労や血行不良により、乳酸などの老廃物や疲労物質が体内に溜まっている状態です。

特にリンパの流れが滞っていると、マッサージ（特にリンパマッサージ）で老廃物の詰まりをほぐす際に、痛みを感じることがあります。

むくみや冷えが強い箇所で起こりやすいです。

痛みの種類としては、押されることによる「重だるい痛み」や「ズーンとした痛み」などがあります。

▶体質・感受性

もともと痛みを感じやすい体質の方や、極度に疲労が溜まり体が過敏になっている状態、あるいはマッサージ自体に慣れていない場合にも、通常より弱い刺激で痛みを感じることがあります。

人によって感じ方が異なる「軽い痛み」から「強い痛み」など、いろいろな痛みが生じます。

▶内臓の不調

足裏などの反射区（ツボ）を押した際に痛みを感じる場合、その反射区に対応する内臓に不調や疲労が溜まっているサインであることがあります。

通常のマッサージでも、内臓の不調があると、体表面に症状が起きることがあり、そこを押すことで痛いと感じることもあるでしょう。

施術の方法や技術による痛み

マッサージ療法士やセラピストの施術の方法や技術によって痛いと感じることもあります。

そのようなケースを取り上げてみましょう。

▶マッサージの「強さ」が不適切

施術者がかける圧が強すぎると、筋肉だけでなく神経にも過度な負担がかかり、痛みを感じやすくなります。

また、強すぎる刺激は体に備わる防衛反応（防御性収縮）を誘発し、かえって筋肉を硬くしてしまうことがあります。

施術中に感じる「我慢できない鋭い痛み」や「不快な痛み」などが生じることもあるでしょう。

▶施術者の知識・技量不足

ツボやリンパの流れ、筋肉の構造を正確に捉えられていない施術者が力任せにマッサージを行うと、不必要な部位に刺激が加わり、痛みや揉み返しが生じやすくなります。

痛みは残りやすいが、原因が特定しにくい「不快な痛み」になることもあります。

▶長時間同じ箇所を刺激

同じ部位を執拗に強く刺激し続けると、筋線維にダメージを与え、揉み返しの原因となります。

揉み返しとは、マッサージや指圧などを受けた後に、筋肉痛のような痛みやだるさ、張り感などが生じる状態のことです。

揉み返しは身体の回復過程で起こる生理的反応の場合もありますが、施術の刺激が強すぎて炎症を起こしているケースも考えられます。

痛いマッサージの方が効果があるの？

マッサージの施術によって痛いと感じる理由を挙げてみましたが、この痛み、効果と関係があるのでしょうか？

痛いマッサージの方が効果があるよという方がいるかもしれませんが、実際のところはどうでしょうか？

検証してみましょう。

「痛いほど効く」は誤解

マッサージの施術によって痛いと感じても、必ずしも効果が大きくなるわけではありません。

痛みと効果には相関関係はなく、「痛いほど効く」は誤解なのです。

むしろ、強く痛いマッサージは筋肉繊維や神経を傷めやすくなり、かえって症状の悪化を招くことがあります。

特に、翌日や翌々日に筋肉痛のような痛みやアザが残る場合は、明らかに強すぎるサインです。

筋肉が防御反応として余計に緊張してしまう「リバウンド現象」も起こり、かえってコリが悪化することもあります。

したがって、「痛ければ効く」というのは大きな誤解で、適度な刺激こそが体を整える鍵なのです。

多少の痛みなら⋯

痛いマッサージで効果があるわけではないと説明しましたが、多少の痛みなら効果を期待できるかもしれないです。

まっ、程度問題ではありますが⋯

痛すぎるマッサージは逆効果

痛すぎるマッサージは体に害があり、逆効果です。

強い痛みを感じると、体は防御反応として交感神経が緊張し、血管が収縮したり、かえって筋肉が硬くなったりする可能性があります。

これではマッサージ本来の目的である「ほぐす」「柔らかくする」とは逆の結果になってしまうでしょう。

過度に強い刺激のマッサージを受けた場合、「揉み返し」として痛みが数日間続いたり、筋繊維や筋膜を傷つけたりするかもしれません。

マッサージによる強い痛みを我慢していると、心身のストレスも高まります。

それがかえって体調を悪化させる要因になることもあるのです。

痛いマッサージのリスク

痛いマッサージには、次のようなリスクを伴うことがあります。

• 筋繊維の損傷：強い圧が続くと、筋肉に小さな断裂が起き、炎症や内出血が発生。
• 神経の圧迫：特に首や腰の深部では、神経を圧迫してしびれを引き起こす場合がある。
• 血管の損傷：血流が一時的に止まり、青あざや腫れが残ることがある。
• 慢性的なコリの悪化：強い刺激を繰り返すと、体が防御的に筋肉を固め、かえってコリが強くなる。

あえて痛いマッサージを求める人も

痛いマッサージに伴うリスクを挙げましたが、オキャクサマによってはあえてそのような痛いマッサージを求める方もいます。

一部の人の好みにもなっているようです。

これは、強い刺激によって「効いている」と実感できるからでしょう。

筋肉が硬く、慢性的なコリに悩んでいる人ほど、「強く押してほしい」と感じることがあるのですね。

また、痛みによって脳内にエンドルフィン（快感物質）が分泌され、一時的に爽快感を得られることも理由のひとつです。

ただし、「痛ければ効く」という考えは誤解です。

マッサージの目的は、血行を促進し、筋肉を緩め、リラックスをもたらすこと。

過度な痛みはその逆効果になりかねません。

自分の身体の状態に合った強さを見極めることが重要です。

マッサージの痛いを和らげるにはどうすればいい？

痛いマッサージには効果があるとは限らず、逆効果になることもあります。

そのため、痛くないマッサージ、心地いいマッサージを受ける必要がありますが、どうすれば痛いが和らぐのか、工夫の仕方があるので紹介しましょう。

事前にサロン情報をよく調べよう

マッサージの施術を受ける際は、マッサージ店やサロンに行くことになるでしょうが、その店舗情報はよく調べておきましょう。

一口にマッサージと言っても、各店舗で行われている施術内容は皆異なります。

マッサージの種類から施術方法、マッサージ療法士やセラピストの資格や技術など皆違うのです。

そのため、これから利用しようかという店舗についてはしっかり情報収集しておきましょう。

自分に合った種類を選ぼう

マッサージの種類は様々です。

いくつか種類と特徴を挙げてみましょう。

それぞれのマッサージの種類により、効果や痛みの出方が違います。

自分の症状に合ったマッサージの種類を選べると、より効果も高まり、痛みの少ない施術を期待できるでしょう。

マッサージ療法士やセラピストに自分の体調や希望を伝えておこう

「今日は肩が特にこっている」「最近寝不足」など、状態を共有しておくと、マッサージ療法士やセラピストが強さを調整しやすくなります。

調整によって、痛いも感じにくくなるでしょう。

マッサージの施術を受けるタイミングが大切

マッサージを受けるタイミングによっては、痛みが強く出てしまうことがあるので、良く考えてから施術を受けましょう。

特に、疲れが溜まりすぎて筋肉が硬直しているとき、風邪を引いているとき、患部が炎症を起こしているときなどは、好ましくないタイミングです。

この状態でマッサージを受けると、かえって痛みが悪化しやすいので、自分の体調を考慮した上でマッサージ店やサロンに行ってください。

痛いときはすぐに伝えよう

マッサージ療法士やセラピストが痛くないようにマッサージを行っても、オキャクサマの方で痛いと感じることもあるでしょう。

そのようなときは遠慮せずに、「痛いです」と伝えましょう。

我慢していると、痛みがひどくなることもあり、施術後不快な思いをします。

そんな我慢をする必要はありませんから、正直に痛いことを伝えればいいでしょう。

そうすれば、マッサージ療法士やセラピストの側で力加減や施術部位を調整してくれます。

リラックスした状態で施術を受けよう

マッサージの施術を受けるときは、リラックスした状態になるようにしましょう。

ひどく緊張していると、筋肉のコリもひどくなり、マッサージによる痛いが発症しやすくなります。

マッサージの効果が一番出やすいのは心身ともにリラックスしているときです。

マッサージ療法士やセラピストの腕にもよりますが、このようなときは痛みも感じにくくなり、気分良く施術時間を過ごせるでしょう。

体を温めるのも効果的です。

お風呂や温タオルで体を温めておくと、筋肉が柔らかくなり、痛いが軽減します。

痛くなくて効果のあるセルフマッサージ方法を紹介

痛くない、それでいて効果を期待できるセルフマッサージ方法もあるので、取り上げてみましょう。

「痛気持ちいい」の範囲で

セルフマッサージでも、強く痛くやればいいというものではありません。

力を入れすぎず、「痛気持ちいい」と感じる程度の優しい圧から始めるのがポイントです。

指圧の場合は、3秒かけてゆっくり押し、3秒かけて力を抜きながら戻すようにすると、深部にまで刺激が伝わりやすく、揉み返しも起こりにくいとされています。

滑りを良くする

セルフマッサージを行う際は、滑りを良くしたいです。

滑りが悪いと、肌への摩擦によってダメージが生じることがあり、後で肌が痛いというほどではなくても、不快に感じることもあるでしょう。

そこで、オイルやクリームを使い、手が滑らかに動くようにしておくと、リラックス効果も高まります。

リラックスできる環境を整える

緊張しているときのマッサージでは痛みを感じることがあるので、リラックスできる環境を整えてから行いましょう。

入浴後、身体が温まっているときなども効果が高まります。

セルフマッサージ中は深呼吸を心がけることも大切です。

アロマオイルを使って、さらにリラックス効果を高めてもいいですね。

痛いと感じたら即力を緩める

マッサージ療法士やセラピストにマッサージをしてもらっている時もセルフマッサージの時も同じですが、痛いと感じたら即力を緩める、あるいは緩めてもらうことが大事です。

痛いのを我慢して、無理に続けるのはダメ。

痛い＝効果が上がっているのだろうと考える人もいるでしょうが、かえって逆効果になる場合も多いです。

「痛気持ちいい」という話をしましたが、これは痛いのを我慢することではありません。

適度な刺激で快適な気分になるようにということですから、痛い状態のままマッサージを続けないようにしたいです。

マッサージで痛いが出やすい部位は？

マッサージの施術を受けて痛いと感じることがありますが、特にそのような症状が生じやすい部位があります。

いくつかそのような部位をピックアップしてみましょう。

肩・肩甲骨周辺

肩・肩甲骨周りは普段の姿勢のあり方やストレスによって筋肉が硬直しやすい部位です。

長時間のデスクワークをしている方やスマホを使い過ぎている方は、肩がコリやすく、マッサージによって筋肉をほぐす際に痛みを感じることがあります。

首（首筋）

首の筋肉も姿勢やストレスの影響を強く受ける部位です。

特に、頸部の筋肉は繊細で、緊張が強くなると、マッサージの施術によって痛いと感じることがあります。

腰や背中

腰や背中は疲れやすい部位です。

体を支えるために日夜活躍している部位でもあり、筋肉も固まりやすいです。

そのような部位に筋肉のマッサージを施すと、痛みとなって現れることがあります。

太もも内側

スポーツをしている人によく見られるのが太もも内側の筋肉のコリです。

長時間立ちっぱなしの仕事をしている人でも症状が出ることがあります。

そんなコリが生じた太もも内側にマッサージをした際に痛いと感じることもあるでしょう。

ふくらはぎ

歩いたり立ったりする際に多くの負担がかかるのがふくらはぎで、疲れやコリも溜まりやすいです。

筋肉が緊張しているふくらはぎにマッサージをすることでも痛いと感じることがあります。

足

足つぼマッサージを強く行うと、痛みを感じるものです。

仮に力加減を調整しても、むくみや体の不調（内臓の不調など）と対応する箇所に痛みが生じることがあります。

一般的には次のような部位に痛いが出やすい

最後にマッサージによって痛いが出やすい一般的な部位を取り上げてみましょう。

• 血行不良の部位👉筋肉が硬くなったり、老廃物が溜まりやすくなったりするため、痛みを感じやすくなる
• トリガーポイント（圧痛点）👉筋肉の中にある痛みの引き金になるポイント
• セルライトが多い、筋肉が少ない、冷えている部位👉このような部位はマッサージに弱いことがある
• コリやハリが強い部位👉マッサージでコリやハリの痛みが表面に現れることがある

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